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「天冥の標?-機械じかけの子息たち」を今日買うた。
んで晩メシ後から今まで読んでた。
小川一水のセックス描写が非常にウマくなっていたのが一番のおどろきだった。
前評判でどれだけアレな作品でしょうかなぁという危惧はなかったよ。
ダッチワイフ起源(こう言い切るのは若干やりすぎか?)の人工知性体について一巻丸ごとよく描ききったなーと。
人工知性体という事で、やはり起源に由来する本能レベルでの刷り込みが枷になる設定はなかなか。
雪風の場合は「ジャムとの戦闘」ってのが最優先された本能だったな。
まぁつまりおれはコミュニケーションが取れるからといって安易な擬人化しない姿勢はすばらしいと思うの。
あくまでヒトとは別種異質の存在っていうスタンスは必要。
そういうのがあるから多分山本弘の「地球移動作戦」で出てくるAIどもにはあんまりピンとこなかったのでしょうね。
もっとも「地球移動作戦」は「天冥の標〜」買うついでにちょっと立ち読みしただけなんだけどね。
「妖星ゴラス」の現代版的翻案作品なので、根本のアイデアがオリジナルじゃないってのも選択の天秤からこぼれた理由でもあるんだわ。
とかなんとか言いつつも、そのウチに買うかもしれんけどね。
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
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