赤肩の狂犬どもを引き連れて、眼前をサンタさんが通り過ぎた。
「かわいいは正義」
それだけをおれの心に刻み込んでサンタ美羽ちゃんは他の子のところへ行ってしまわれたようです。
で、その後たまたま目があったのですが、その時に向かいの玄関のドアに下がっているでっかい靴下に「ウルトラマンタロウ」のソフビを入れて置くようにとおれに指令を下されました。
サンタさんには逆らえないので、おれのタロウを向かいの少年へのクリスマスプレゼントにしてしまいました。
まぁタロウ嫌いな少年はおるまい。
そういういきさつから遂に、おれも遂にフリーメイソンのメンバー入りが決定してしまったようです。