The Apartment

ぴょんちゃんから借りた、山本弘【アイの物語】を読了。
ざっくりと一気読みをしたので、再読決定。
うむ、やはりハードカバーで460ページ越えはちとボリュームが多かったよ。


今回読書前に作者や本書についての余分な知識を中途半端に仕入れてしまったために、ゲドシールド(自己防衛のために事実を自分の都合の良いように捉え事象を正しく認識できない状態)が構成されてしまったようなので、ニュートラルな精神状態にリセットしてから1日あたり一篇のペースで再読するスタイルでいこうと思う。



既出の短編を纏めるにあたりメタ構造を採る事で過去の自作品を「許容」し、長編として再構築する白トミノ的手法によって非常にユニークな構成を持つに至った短編作品集だというのがおれのファーストインプレッション。

ちなみにメタ構造を持つSF(スペオペ)でわりと読みやすい作品としておすすめはダン・シモンズハイペリオン】ですね。






この場合、こういうのを<うまい事やったなー(3-8i)>と表現したら良いか。





この作者は本当に「物語」が好きなんだろうな。
特にハッピーエンド物。
「その点では非常にマジモンのゲロ甘ですよ、とっつぁん」
「あぁ、砂糖に蜂蜜をぶちまけた以上のゲロ甘加減がプンプンしてきやがる」






かといってジェイムズ・P・ホーガンほどには楽観主義者になれない人か?
おれが言うと非常に真実味がなくなってしまうので大変に気が引けるが、ヒトの可能性はこの(作者が描く)程度ではないと思うし、またそうでなくては困る。
諦観は良くない。
体性感覚にこだわる割に、カラダを情報入力器官程度にしか捉えられてないのかと下衆な勘繰りをしてしまいますね。


壁を思い切り殴ったら痛い、という経験が根本的に欠落しているのか?




評価については、この世界観が好きかどうか?という読者それぞれの曖昧な基準で分かれるところではないかと思われますね。
今のところ、おれはオチである最終章【アイの物語】に若干の違和感を覚えてはいるものの、それ以外は概ねおっけー。
ではその違和感とは何かを知り修正が可能かどうかの確認のためにも再読作業は必要だろう。




でもね、何だかんだといいつつも一気にラストまで読ませてくれた作者の筆力は良い。



こんなに没入したのは直近では【戦闘妖精雪風】シリーズ以来だ。
奇しくも雪風においても機械知性について語られているので、おれの脳には現在「知性・実存・生存」というキーワードで簡単に括るには惜しい情報がインストール済み&処理待ちスタンバイ。




で、それらの情報にこの3日間で一気に観直した【ゼーガペイン】を加えるとどうなるか?




カミナギのひとり勝ちなのは間違いない(憂いのある決意の表情・3)。



かわいいからな。



さてそういうわけで、おれの現在の脳の処理は人外の知性体(主に人工知性体)の生についてとデータのみのなった人間の生についての課題でいっぱいだ。






いや、ちょっともれた。






そうそう、おれはぴょんちゃんの助けを借りて、「庭」で超カヤック:ビッグバナナと超パドル:地獄極楽丸の削りこみ作業をずーっとやっていた。
もちろんBGMはここ最近一気にインストールされたハルヒらき☆すたウルトラマンリューケンドーヘビーローテーション


おれの庭へようこそ。
超パドルはすげー良い感じの形を表しつつあるよ。
やっほー。
ぴょんちゃんにはビッグバナナの樹脂盛り箇所を削ってもらった。
さすが手先が器用な人は良い勘をお持ちになっておられる。