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ここ数日中に開眼した境地「あと20年生き残ればおれの勝ち」。
おそらく20年後にはおれのご両親も流石に鬼籍に入られておるような御年でもあるわけで、当然我が弟もそれまでにはいい感じに余生が穏やかに送れるような手筈は整っていよう。
そういうわけで、おれの人生のこり20年を生き延びさえすれば家族全ての決着を着けることもできるので、つまりおれの「勝ち」となる。
あとのおれの処遇だが、それこそ後は野となれヤマトなれーっていうところだろうな。
これでまさしくおれは60歳からは正々堂々と消化試合に突入するわけですよ。
自分ひとりの身の処し方など、それこそどーにでもなりそうですのでまぁテキトーに行こう。
そうなると今後20年間分のプランをきちんと立てなければならないだろうな。
まさにハリ・セルダンのごとく。